LOVE our life | 愛しいカンケイ
贈る心、愛する心

【2009.12.12 Saturday 13:21

 「師走」とは本当によく言ったもので、
確かに12月は忙しいのであります……。


プロテアのクリスマスリースはマウイならでは!

昨年までの三年間は、
ホテルのディナーショウで踊っていましたから、
ここ数年の12月の過ごし方といえば、前半は、
ホテルからいただく、年に一度の二週間の休暇を満喫し、
後半は、クリスマスも大晦日もなく毎晩ステージ、
昼間は、近隣のホテルやトラベル・エージェントのオフィスなど
数十箇所で、プロモーション・ショウをやっておりました。

それは仕事ですので、忙しくてよいのですが、
12月の声を聞いてまず、私がゾッとしてしまうのは、
異常な交通量の増加、そして無法地帯と化す様々なエリア。

マウイ島はもともと人口約12万人の島、
そして、広さは東京都よりも小さいのです。
そこに、世界中から年間約250000人の観光客が訪れます。

日本からの観光客は直行便がないせいか少ないのですが、
米国本土、カナダ、ヨーロッパからの観光客の多さは、
ハワイ州内の島で二番目に。

特にハイシーズンであるクリスマス前あたりから3月まで、
交通量が増えるとともに、レンタカーによる事故が多発、
どこにいくにも道は一本のマウイ島で事故がおこると、
車のなかに数時間閉じ込められることは間違いなしという惨事。

確かに、事故は車が多ければ起こりやすいものです。
海沿いの道でクジラのジャンプが見えれば目もいくでしょうし、
ここのビーチか、あそこのビーチか、迷いもするでしょうから、
レンタカーの運転速度が変わりやすいことは
住民もよく知っております。

しかーし、

小さな島のなかをどこに急ぐのか知りませんが、
やたらにスピードを出す、とか、

車のクラクションなどは知人への挨拶くらいにしか聞かない島で、
クラクションを鳴らしまくってみたり、

駐車場で隣の車や子どもたちや年配の人たちを気にもせずに、
車を出し入れしてみたり、
(私の車も駐車場でサイド・ミラーをすっかりこすられました!)

信号の少ないこの島で、譲り合いはこれっぽっちもないとか、

目があってもニコリともなく……、ということばかりとなると、

私は片方の眉をあげ、歯をくいしばって運転しているか、
車のなかで「○×☆※△!!!」とぶつぶつ言いながら
運転するはめになるわけです。

ともあれ、

いちいち、キィーーーーーーッとなっていても、
美容に良くないですからね、混雑をさけるに限ります。

というわけで、

私はいつもホリデー・ショッピングは、
12月は中旬前までに終えてしまいまーす。

ホリデー・ショッピングはなんといっても朝イチ!
大手のスーパー・マーケットやショッピング・モールは
12月は24時間営業が多いですし、
営業時間を拡張していますからね。
朝の7時から8時とかに買い物を済ませてしまうのです。


ハワイのサンタクロースさんはブーツを履いてないのです〜

また、私と娘はいつも一緒に
クリスマス&お正月のカードを作ります。
遠くに住んでいる家族や友人たちに
娘の成長を知らせるためにも写真付きのものを選び、
私がカメラマンで娘がモデル、ちょっとした撮影を楽しみます。

私のライターやコーディネーターの仕事に
小さいときからついてきている娘は、「撮影」を知っていまから、
撮影の真似事がしたいわけです。

まず、テーマを決め、スタイリングについて話し合い、
ロケハン(ロケーション・ハンティング/撮影場所探し)も
したりするので、結構毎年楽しいイベントになっています。

ちなみに昨年のテーマは、「日本のお正月」、
マウイ神社で着物を着て撮影をしたりしたのであります。

今回はですね、まだ秘密です!
空色庵のみなさまにも年末にご挨拶をさせていただきますので、
そのときまで、お待ちくださいませ。


モデルさん、準備に時間かかりすぎです

テーマはですね、「トロピカル&ノスタルジック」でした。
ハワイアン・ミュージックのレコードのジャケットや、
昔のレストランのメニューの絵を復興させた絵葉書のシリーズ、
私のもっている写真集などから、選んできめました。

贈り物は何でも、ただ「買う」のではなく、
何か私たちの気持ちを入れられるものを、感謝をこめて、
がお約束。

カードのほかには、キャンディ・レイも作ります。
これは、筒状になっているネットとリボン、
そしてあとはキャンディだけでできてしまう、
持ち歩きもしやすく、長持ちするレイなんですよ。

お花や葉っぱのレイもよいですけれど、
食べられるレイもたまにはよいのでは?



中にいれるキャンディは自由に!
冷蔵庫のなかから無駄なく、という案もよいですし、
クリスマスらしいキャンディ・ケインやバター・スコッチでも。

そして、ネットやリボンの色も選べるので
コーディネートはいろいろ。
キャンディはちょっと、という男性への贈り物のときは、
私はマカデミア・ナッツの小さなパッケージ、
お酒のミニチュア・ボトルなどから、
サーフィン・ボード用ワックス、日焼け止めまで何でも使います。

ネットは伸縮自由で結構大きなものでも入るので、
何でレイを作るか考えるのも楽しい時間です。

日本の御歳暮と同じで、
今年お世話になった皆様への心尽くしなのですが、
レイを作るとは心を紡ぐこと、と言われるように、
同じ想いなのですが、形が変わっているだけです。

ですから、どんなに忙しくても、
娘とこういう時間を持つことだけは、忘れたくないですね。

来週、娘が日本へ旅立ちます!
二歳のとき以来、はじめての日本の冬、
彼女の冒険話が楽しみです。
旅に出すと毎回、
お腹がいたくなるほど笑えるお土産話があるので、
あとでおすそ分けいたします。
みなさまもどうぞお楽しみに。


author : jingujiai
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ある愛の一日

【2009.10.17 Saturday 06:31

 「おはようございまーす」

イジワルママの朝の楽しみは、
なぜか朝になると裸になっていることのある寝ぼすけちゃんを
ちょっといじめながら起こすことです。



ハワイの朝は早いです。
学校は7時半からですし、ほとんどの職場は8時から、
ですので、目覚ましはいつも5時半にセット。

血圧が高そうな行動をするわりに、
平均値が50/80の低血圧、低体温のワタクシは
5時半に目がさめてもすぐに動けません。

すぐそばに海があれば、目が覚めるのにな……、
と、夢見ごとをつぶやきつつ、
ベッドのなかで、なんちゃってピラティスをしながら、
窓から見える外の様子をうかがい、
隣で眠るMY LOVE、娘の匂いをスンスン嗅いで、
幸せな気分になったところで、心と体が準備万端!

起きてからの仕度がすばやいのは親ゆずり、というわけで、
約20分で身支度完了。
「いってきまーす!」と笑顔の娘はともかく、
元美容担当編集者のアナタ、
顔に何かをつけるとか、髪をどうするとか、ないんでしょうか、
という意見もありますが、ともあれ、6時半には車にのって、
スクールバスがくる公園へ出発しております。

娘をスクールバスにのせてしまえば、
そこからは、私のお仕事タイム!
コーヒーを片手にメールチェックがはじまります。

朝のメールチェックは二、三時間。
日本、米国本土、南ア、アジア、ヨーロッパと、
家族、友人、仕事仲間がそれぞれ違う時間に住んでいますから、
インターネットの普及に感謝しなくてはいけないですね。


朝は一日のなかで一番光がきれいな時間

朝7時前からのスタートは、
大切なコミュニケーションの時間を生んでくれます。

そして朝ごはんは、
インターネットでニュースのチェックをしながら……。

先日、キーボードに朝ごはんをぶちまけてしまいましたが、
もともと食べるのが遅い私は、朝ごはんはゆっくり食べたいし、
キーボードを打たずにできるニュースのチェックは、
つい、「しながら」になってしまいます。

娘に、「歯磨きとウクレレを一度にしないで」、
「歌を歌いながら、ご飯を食べないで」、
「踊ってないで着替えなさい」、
「一個のことをさっさとやり終えてしまいなさい」とか、
言っているわりには、説得力のない母でございます。

さて、そのあとは、
原稿を書く、写真を撮る、取材やミーティングにでかける、
フラのリハーサルやトレーニング、ハワイ語の勉強と様々。


イプへケという瓢箪を二つつなげて作った打楽器を使って、
11月のフラコンペティションのチャント(詠唱)の練習

日本から訪ねてきてくれる友人たちが、口を揃えて言うのが、
「忙しいんだね、マウイでも」
そして、「忙しい」談義がはじまります。

私は十年前に日本で出版社に勤めていたとき、
確かに、「忙しい」人だったと思います。
分刻みのスケジュールに追われ、
携帯電話は切っておかないとまともに話もできず、
12時前に帰宅したことはありませんでした。

仕事は本当に面白かったし、
マイペースな私は自分の時間もしっかりとって、
忙しいながらも充実していました。

27歳で独立し、友人と事務所をもち、その後、渡米、出産。
出版に関わる仕事は幸運にも続けることができ、
去年までの三年間はダンサーとしてホテル勤務もしました。

振り返ってみると、会社を辞めたときや子どもを生んだとき、
住む場所をここに選んだときなどに、
私の生きる環境は変わってきたようです。

大人気の業界の、大人気の職業につき、
終身雇用が多く、福利厚生の厚い、高収入な就職先を退職、
フリーランスとして活動しはじめたときに妊娠し、渡米して出産、
子育てをしながら、30代になってからの
ダンサーとして働くという選択。

それは間違いなく私の選んだことです。

でも、変化を強く望み続けて、会社を辞めることを決め、
仕事をしながら子どもを持つかどうかを考えたうえに出産、
適職かどうかを悩みながら職業を選んだ覚えがありません。

つまり、私の場合、考える前に選んでしまっているのです。

まるで、恋に落ちるかのように。

願わくは、選択のために時間があり、
熟考を重ねたうえに、といきたいところなのですが、
私は、私の人生の通り道に神様が掘った穴へ
サクサクと落ちてしまうんですよね。

そんな私に、
「忙しそうだけど、“忙しい”の質が違っていいね」
そう言ってくれる友人がいました。

確かに、そうですね。

終身雇用も、福利厚生も、高収入もなくなりましたが、
仕事を、仕事の仲間を選ぶことができるようになりました。
子どもがいると自分だけのための時間は確実に減りますが、
母親として過ごしたこの9年間は、人生最高の学び。

「話したくても、忙しそうで話せなかった」
「愛の携帯を捨てたくなったことがあるよ」
「いつもどこかに急いでいたよね」
「話を聞いてくれているのかなと不安だったよ」

愛しい人たちにこんなふうに思わせてしまっていた、
私の昔の「忙しい」は、変化をしたようです。

いまの「忙しい」は愛しい人たちやモノゴトへの時間。


一日四食でしょうかね

さてさて、何でも早く始まると、早く終わりますよね。

娘の学校は午後2時半に終わり、
私のお仕事タイムも午後2時半に一度休止。
娘のおやつに宿題、
夕方になると涼しくなるので、娘はスイミング、
私も娘の通うプールの横のフィールドでトレーニングの時間です。



そして、平日の夕ごはんはお家ごはん!

最近、娘は私より食べるようになってしまいました。
大きくなったら何が得意になるのかな、
文化系かな、理数系かな、と考えたこともありましたが、
はい、間違いなく、体育会系のようでございます。

ともあれ、子どもは元気であればよい、
健康な体に健康な精神が宿る、ということで、
私は楽をさせていただいております。

夜10時、マウイ島は真っ暗で、夜空には星がいっぱい。

寝相の相当悪い娘の横で、読書タイムが望ましいのですが、
ときどき、また仕事に戻りつつ……。
しかし、素晴らしいことに、ダンサーの仕事をしてから、
私は、夜、しっかり眠る習慣が身につきました。

そう、踊る仕事は本番のみ。
体調を崩したり、怪我などをしたらオシマイです。
原稿の校正が何回かあがり、何人もの目で確認され、
印刷前の最終校了に向かう仕事とは、違ったのでありました。

こうして、ある愛の一日は終わっていきます。

それではみなさま、

「おやすみなさーい!」

author : jingujiai
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Because we love you

【2009.10.11 Sunday 19:12

 週末、とても大きなお葬式がありました。

それは、まるでマウイ島中が悲しみに沈むような出来事。
お葬式には、マウイ島の住人の五分の一が参列したといわれ、
参列者の列は、朝から夜中の12時を過ぎても、
途切れることはありませんでした。

10月1日の朝早く、
私は友人からの電話で事故の一報を聞きました。

1日から4日まで、マウイ島は例年通り、
マウイ・カウンティ・フェアを開催、
秋祭りの到来に島中が華やいでいた矢先に事故は起こりました。

突然の電話に、私は言葉も出ませんでした。

何の話? 
この間の日曜日に、彼の娘の一歳のお誕生日をしたじゃない?
え、弟と従兄弟もって、どういうこと?
なんで、そんなことになっているの?

9月30日の午後10時半、
我が家から数分のところで起こった事故は、
三人の若い青年の命を奪っていきました。



Na’ilimakuwai’oleokekulamehamehaokaluna’iu’iuokeahua
Jecob Henry Kana

Tyson Kepo’ikai Latham

Kalamakuokana’auao “Tuku” Jared Kana

20歳のNa’ilima(ナイリマ)と
16歳のKalamaku(カラマク)は、
娘のアイナの同級生Kanekapolei(カネカポレイ)の
お兄ちゃんたちでした。

娘たちの学校、Kula Kaiapuni(クラ・カイアプニ)は、
小学校から高等学校までの13年間を一貫して、
ハワイ語のみで教育を行うプログラムです。
小学校以前には、プリスクールとして、
Punana Leo O Maui(プーナナ・レオ・オ・マウイ)で2年、
クラスメイトのほぼ全員が、15年間をともに過ごします。

マウイ島には、クラ・カイアプニは一校のみで、
決して大規模ではありませんが、
地道に母国語と文化を培うことのできるプログラムで、
学年ごとに人数に違いはあるものの、
一クラス10人から20人程度の生徒が兄弟姉妹のように
進学していく姿は、力強さがあります。

学校のシステムはハワイ州の教育システムに準じ、
州立の学校内に位置するクラ・カイアプニには、
家族と教員からなる非営利団体の大きなサポートや、
OHAというハワイ文化復興のための団体に支えられ、
通常の学校のシステムから一線を画した団結があるのです。

独自のシステムを保つことは、決して楽ではありません。
しかし、その結果、学校全体の団結はとても固く、
クラ・カイアプニ・ファミリーの絆は深くなるばかりです。



事故の一報を聞いたあと、秋祭りのパレードの
交通規制を避けるために、娘を学校に迎えに行った私は、
あっという間に、どうしていいかわからない顔の娘と
その同級生たちに囲まれました。

となると、私が、今回の出来事に、
今年のはじめに起こったハーナイ・ママの急な旅立ちを重ねて、
どうしていいかわからない顔をしているわけにはいきません。

「カネカポレイのために何ができるか考えようよ」と提案。

さて、みんなの顔は真剣です。

そこへ、娘たちの担任の先生がやってきました。

助け舟がきた、よかった、と思ったら、
先生は大泣きでした。

「あの子たちがアイナたちぐらいのとき、僕は担任でした。
一生懸命にファンドレイジングをして、
オアフ島に修学旅行に連れていって……」

校庭のど真ん中で、大人二人が大泣きで、
子どもたちになぐさめられる始末でした。

ナイリマは事故の衝撃で即死、
カラマクと彼らの従兄弟のTyson(タイソン)は、
Maui Memorial Hospitalに運ばれましたが、
1日の午後、タイソンが、
三日後の10月4日にカラマクが亡くなりました。

翌日から、週末に向けて、
お葬式の準備がはじまりました。

アイナはカネカポレイのことが気になり、
毎日、カネカポレイと会って話をしたい、
泣いているかもしれないから、と、つぶやきます。
一週間の秋休み中にもかかわらず、
かなり大勢のスクール・カウンセラーに急務が発生したようです。

カネカポレイは六人兄弟の上から四番目、
しっかりとしていて、大人しい女の子です。
カネカポレイのお母さんは、クラ・カイアプニの先生ですが、
続いて生まれた子どもたちのために休職中。
それでも、アイナのクラスの遠足を引率してくれたり、
忙しい担任の先生のサポートをしてくれる頼もしいお母さんで、
数年前にはまだハワイ語がおぼつかなかった私を、
いつも助けてくれる女性でした。

私はアイナに、
「ママは、カネカポレイのママのことを考えると、胸が痛いの。
アンティのときみたいだよ。息もちょっと苦しいし」
と本当のことを言いました。



愛しい人を急に失う苦しみは、
自分を見失うほど苦しいもの。

その苦しみが、また起こっていると思うと、
息ができなくなるほど、胸が痛かったのです。

世の中には、まるで嘘のような出来事は存在し、
一日にして世界が変わるような出来事が起こりえることを、
私たちは子どものころから知っています。
だから、年を重ねれば重ねるほど、悲しみも年をとるのでしょう。

お葬式のお手伝いの合間に、参列のために並んでいると、
カネカポレイがアイナのところに飛んできました。
二人は何も言わずにしばらく抱き合ったあと、
連れ立って歩いていきました。

アイナが少し明るい顔で戻ってきて、
「ママ、カネカポレイね、悲しくないって。
みんなが、悲しいでしょって、カネカポレイに言うけど、
カネカポレイはそんなに悲しくないんだって、
みんなに言いたいけど、言えないって」
と言いました。

私は黙って聞いていました。
カネカポレイはまたアイナのところにやってきて、今度は、
二人は棒のついた飴をなめながら、小声で話し込んでいます。

二時間ほど列に並んだあと、三つの棺の前にたどり着くと、
カネカポレイのお母さんは、息子たちのために、毅然と立ち、
参列者ひとりひとりに挨拶を続けていました。

彼女が、息子たちを愛し続けていることがよくわかりました。
人が愛するもののために、何をも厭わないその姿。

カネカポレイのお母さんは、
「アイナ、来てくれてありがとうね。いつでもまた遊びにきてね」
と言うと、アイナの顔を両手ではさみ、
アイナを静かに抱きしめていました。

夜中を過ぎても、参列者の列が短くなることはなく、
私も担当のテーブルを離れることはできませんでした。
アイナとカネカポレイは並んでサンドイッチを食べながら、
また話し込んでいます。

「ママ、カネカポレイがね、やっぱり悲しいって。
夜になると悲しくなってくるんだって。
毎日、happyもunhappyもあるし、
goodもbadもあるよねって、話していたの」

胸がつまりました。
あまりにもその通りでした。

「カネカポレイに、We love you って言っておいた。
だって、アイナとカネカポレイは、同じクラスだから、
calabash cousinでしょ」

暗闇は、私の涙をいつも上手に隠してくれます。

calabash cousinである、という言葉は、
血がつながってはいないけれど、
家族の関係であることを説明するときによく使われます。

「今日、アイナは一番大好きなことをしないで、
カネカポレイのために一日を使って偉かったね。
きっとカネカポレイとアイナのところに、
happyでgoodなことがくるよ.
それと、ママはアイナに今日も言っておくけど、
ママはアイナのことをどうしようもないくらい愛してるから」

愛する人は、目の前から一瞬にしていなくなることがあります。

まるで夢のように。

それでも、私たちは人を愛します。

……きっと、愛する心は私たちの命だから。



Star Bulletin
Maui News

author : jingujiai
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愛して、kiss して、抱きしめて

【2009.09.04 Friday 18:24

一日に何回「愛してる」って言いますか?
一日に何回 kiss をしますか?
一日に何回抱きしめますか?



私はですね、たぶん、
20回の「愛してる」、70回の kiss、30回のギュッ。

もし、よかったら、数えてみてください。
数を誰かと比べるためではなく、自分を知るために。

回数が多ければいいわけではないでしょうし、
そんなの恥ずかしくて……という場合もあるでしょうし、
何もしなくてもわかりあえるというカンケイもあるでしょう。

「愛してる」と kiss とギュッの相手は限りなく、
家族、恋人、友人、動物、自然、
あとは、自分自身ということもありますよね。

私は、「愛してる」を言葉で伝えることの大切さを、
そのころの自分ではどうにもならない
大人たちの事情のなかで学びました。

家族であっても、言葉で確認したほうがよいという実感、
言葉で伝えるのが遅かったため、地球の端と端に離れた恋心。

以来、「愛してる」は私の大切な三つの言葉の一つになりました。

だから、ことあるたびに、娘に語りかけます。

「愛してる」「ありがとう」「ごめんなさい」を、
自分から、誰にでも、言葉で、
すぐに、伝えられるようになりなさい、と。

娘には、私の人生を分け合えるだけ分け合いたいのです。
「愛してる」「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉は
知っているだけではだめ、口に出して、紙に書いて、
自分から使うことで、自分の命に関わっていってほしいから。

そのせいか、毎日たくさんの「愛してる」と kiss とともに
ギューッと抱きついてくる娘は、日曜日の午後の海で、
クラスメイトとの恋を語ってくれました。

そんなとき、私はそりゃあ真剣に話を聞きます。

どんな恋も、同じ重さ。
8歳の娘が話す可愛いらしい恋も、
45歳の友人が懲りもせずに繰り返す、涙が枯れるような恋も同じ。
だって、恋は魂がするもの、年齢などは関係ないのです。



言葉は魂から生まれ、口から出ていきますよね。
私は、この出ていく言葉、吐く息、が大好きです。

泳いでいるときのことを考えてみてください。
自分がどれだけ水のなかで息を吐くかで、
水面に出たときに吸うことができる空気の量や質が
決まってくると思いませんか。

息を吐けば吐くほど、水面に出たほんの一瞬に、
空気が飛び込んでくるあの感じ。
深呼吸とは、吐くことがまず大事ですよね。

「Hanu, HA !」

アンティ・ケアラは、私にいつもこう言いました。
「Hanu」とは呼吸のこと、そして、「HA」は吐く息です。

ハワイの人々は鼻を寄せて、
お互いの呼吸を感じあう挨拶をします。
握手でも、お辞儀でもなく、
鼻を寄せ合うことが挨拶であるという習慣が、
体の接触という意味で外面的に捉えられることが多いなか、
それがどんなに内面的なものであるか、
きっと、みなさんはもうおわかりになりますよね。

この体の接触ということ、kiss とギュッのコミュニケーションを
私はとっても大切にしています。

愛する存在を体全体で感じたい。
ギュッと抱きしめる瞬間に、軽く目を瞑り、
相手の心の音を聞き、匂いを吸い込む……、
音と匂いが作っていく、愛しいカンケイ。



ある日、学校から帰ってきた娘が、こう言いました。

「おまわりさんが来て、いろんなこと教えてくれたよ。
ママ、Good Touch と Bad Touch って知ってる?」

これは、ハワイの小学校で繰り返されている、
マウイ警察のキャンペーンの一つです。
Body Touch、体にさわること、さわられることが、
文化的背景や生活習慣のなかで当たり前であるハワイの
現在の社会に対する自己防衛と言えるでしょう。

この Touch は Good  か Bad かを子どもに教えるのです。
知ることを身を守ることができる、
ヒトとヒトが体をさわること、さわられることを大切にできる、
とても前向きな活動だと思います。

それにくらべて、米国政府の学校に対する指導要項のなかには、
学校の教師が生徒に対してどのようにふるまうべきかが
記されているのですが、そのなかに、「体への触り方」があります。

生徒を膝の上に座らせてはいけない。
生徒を抱きしめてはいけない。
生徒に kiss してはいけない。
生徒を肩車してはいけない。
生徒の体になるべくふれないようにしなくてはいけない。

「じゃあ、何しろっていうの?」
「どうやって教えろっていうの?」
「生徒を愛するなっていうの?」
「そんなの従うわけないじゃない」

娘の先生たちは揃ってこんな調子です。
生徒を膝の上にのせて、花の匂いを嗅ぐ写真が新聞に載り、
どこかの権威が、指導要項が云々と馬鹿げたことを言い出しても、
誰一人、愛しさの表現を変える人はいませんでした。

私たちは、「愛してる」「大好き」「I LOVE YOU」を伝えられない、
心の音が聞こえず、匂いのわからない、
目に見えるものしか信じることのできない子どもを育てません。



言葉に出すのが恥ずかしいヒトへ、I LOVE YOUのサインはこれ!
I・L・Uが見えますか?

私はたったひとりのヒトです。
それでも、「愛してる」と kiss とギュッが降り注ぐ、
小さな小さな幸せがたくさん詰め込まれた世の中を作るために、
たったひとつの命、生きる力を使うでしょう。

腕を胸の前に交差させて、自分をギューッと抱きしめ、
「私は私自身を愛してます、大切にします」とつぶやいたあと、
両手で口と鼻を覆い、そっと手のひらに kiss をする。

自分を愛することは、自分以外の存在を愛するための基本。
このおまじないは、私に愛し続ける強さをくれるのです。

author : jingujiai
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神宮寺 愛
writer & coordinator
(J.U.One Corporation)
'ōlapa(Pā'ū O Hi'iaka)
@ Maui, Hawaii