愛して、kiss して、抱きしめて | 愛しいカンケイ
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愛して、kiss して、抱きしめて

【2009.09.04 Friday 18:24

一日に何回「愛してる」って言いますか?
一日に何回 kiss をしますか?
一日に何回抱きしめますか?



私はですね、たぶん、
20回の「愛してる」、70回の kiss、30回のギュッ。

もし、よかったら、数えてみてください。
数を誰かと比べるためではなく、自分を知るために。

回数が多ければいいわけではないでしょうし、
そんなの恥ずかしくて……という場合もあるでしょうし、
何もしなくてもわかりあえるというカンケイもあるでしょう。

「愛してる」と kiss とギュッの相手は限りなく、
家族、恋人、友人、動物、自然、
あとは、自分自身ということもありますよね。

私は、「愛してる」を言葉で伝えることの大切さを、
そのころの自分ではどうにもならない
大人たちの事情のなかで学びました。

家族であっても、言葉で確認したほうがよいという実感、
言葉で伝えるのが遅かったため、地球の端と端に離れた恋心。

以来、「愛してる」は私の大切な三つの言葉の一つになりました。

だから、ことあるたびに、娘に語りかけます。

「愛してる」「ありがとう」「ごめんなさい」を、
自分から、誰にでも、言葉で、
すぐに、伝えられるようになりなさい、と。

娘には、私の人生を分け合えるだけ分け合いたいのです。
「愛してる」「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉は
知っているだけではだめ、口に出して、紙に書いて、
自分から使うことで、自分の命に関わっていってほしいから。

そのせいか、毎日たくさんの「愛してる」と kiss とともに
ギューッと抱きついてくる娘は、日曜日の午後の海で、
クラスメイトとの恋を語ってくれました。

そんなとき、私はそりゃあ真剣に話を聞きます。

どんな恋も、同じ重さ。
8歳の娘が話す可愛いらしい恋も、
45歳の友人が懲りもせずに繰り返す、涙が枯れるような恋も同じ。
だって、恋は魂がするもの、年齢などは関係ないのです。



言葉は魂から生まれ、口から出ていきますよね。
私は、この出ていく言葉、吐く息、が大好きです。

泳いでいるときのことを考えてみてください。
自分がどれだけ水のなかで息を吐くかで、
水面に出たときに吸うことができる空気の量や質が
決まってくると思いませんか。

息を吐けば吐くほど、水面に出たほんの一瞬に、
空気が飛び込んでくるあの感じ。
深呼吸とは、吐くことがまず大事ですよね。

「Hanu, HA !」

アンティ・ケアラは、私にいつもこう言いました。
「Hanu」とは呼吸のこと、そして、「HA」は吐く息です。

ハワイの人々は鼻を寄せて、
お互いの呼吸を感じあう挨拶をします。
握手でも、お辞儀でもなく、
鼻を寄せ合うことが挨拶であるという習慣が、
体の接触という意味で外面的に捉えられることが多いなか、
それがどんなに内面的なものであるか、
きっと、みなさんはもうおわかりになりますよね。

この体の接触ということ、kiss とギュッのコミュニケーションを
私はとっても大切にしています。

愛する存在を体全体で感じたい。
ギュッと抱きしめる瞬間に、軽く目を瞑り、
相手の心の音を聞き、匂いを吸い込む……、
音と匂いが作っていく、愛しいカンケイ。



ある日、学校から帰ってきた娘が、こう言いました。

「おまわりさんが来て、いろんなこと教えてくれたよ。
ママ、Good Touch と Bad Touch って知ってる?」

これは、ハワイの小学校で繰り返されている、
マウイ警察のキャンペーンの一つです。
Body Touch、体にさわること、さわられることが、
文化的背景や生活習慣のなかで当たり前であるハワイの
現在の社会に対する自己防衛と言えるでしょう。

この Touch は Good  か Bad かを子どもに教えるのです。
知ることを身を守ることができる、
ヒトとヒトが体をさわること、さわられることを大切にできる、
とても前向きな活動だと思います。

それにくらべて、米国政府の学校に対する指導要項のなかには、
学校の教師が生徒に対してどのようにふるまうべきかが
記されているのですが、そのなかに、「体への触り方」があります。

生徒を膝の上に座らせてはいけない。
生徒を抱きしめてはいけない。
生徒に kiss してはいけない。
生徒を肩車してはいけない。
生徒の体になるべくふれないようにしなくてはいけない。

「じゃあ、何しろっていうの?」
「どうやって教えろっていうの?」
「生徒を愛するなっていうの?」
「そんなの従うわけないじゃない」

娘の先生たちは揃ってこんな調子です。
生徒を膝の上にのせて、花の匂いを嗅ぐ写真が新聞に載り、
どこかの権威が、指導要項が云々と馬鹿げたことを言い出しても、
誰一人、愛しさの表現を変える人はいませんでした。

私たちは、「愛してる」「大好き」「I LOVE YOU」を伝えられない、
心の音が聞こえず、匂いのわからない、
目に見えるものしか信じることのできない子どもを育てません。



言葉に出すのが恥ずかしいヒトへ、I LOVE YOUのサインはこれ!
I・L・Uが見えますか?

私はたったひとりのヒトです。
それでも、「愛してる」と kiss とギュッが降り注ぐ、
小さな小さな幸せがたくさん詰め込まれた世の中を作るために、
たったひとつの命、生きる力を使うでしょう。

腕を胸の前に交差させて、自分をギューッと抱きしめ、
「私は私自身を愛してます、大切にします」とつぶやいたあと、
両手で口と鼻を覆い、そっと手のひらに kiss をする。

自分を愛することは、自分以外の存在を愛するための基本。
このおまじないは、私に愛し続ける強さをくれるのです。

author : jingujiai
| LOVE our life | comments(8) |

この記事に関するコメント
少し子供たちへの接し方,夫への接し方、
反省したくなりました。

上の子の学校の先生は、
いつ行っても、子供たちをBig Hugをしてくれるし、
町で会っても、大好きよ!とハグしてくれます。
校長先生まで、太陽みたいな人です。

アメリカの要項でそうなっているのは,知りませんでした。
ここは少し田舎だからかもしれませんね。
容認されるのは。

可愛い写真をどうもありがとうございました。


| 虹 | 2009/09/06 2:12 PM |
こんにちは!

心強く記事を拝見いたしました。
私は今母ではないけれど、母になったら沢山抱きしめてキスして大好きと伝えたいです。
大好きな子に大好きだと、心と耳と肌で感じてほしい。
愛されていると感じてほしいです。

先生も、できればそんな先生が嬉しいです。

なんだかさみしいですね。
人を信用できなくなってしまっているのでしょうか。
人と人とのふれあいで成長するのに・・。

素敵なおまじない、ありがとうございます。
やってみますネ。
| チカ | 2009/09/07 1:08 AM |
チカさん
そうなんですよ。
ヒトって動物ですからね。はじめは言葉なんてなかったはずなので、目で見えることや、鼻で匂うこととか、kiss&hugみたいな体言葉って大事だったと思うんです。で、言葉が発達して、もっと言葉でコミュニケーションできるようになってきたわけですよね。きっと言葉が発達したということは、言葉というものが必要だったのでしょう。だから、言葉で伝えること、体で伝えること、両方をもつ私たちは何でももっているというすごい状態なのに、それを使ってないなんて、宝の持ちぐされですーーー。ご家族にも、恋人にも、お友達にも、動物にも、植物にも、なんにでも使っていきたいですよね。そして自分にも!!
| 愛 | 2009/09/07 12:21 PM |
虹さん
田舎なのは、いいことなのかもしれないですよ、マウイ島も田舎ですー。みんな親戚、みんな知人、みたいなところがあります。娘のクラスもいとこ同士が三人も四人もいるみたいな感じで。太陽みたいな校長先生や。子どもたちにbig hugをしてくれる先生のいる学校、きっと娘さんの人生の宝物になりますね。
反省、私もよくします! 後悔はしません。でも反省したり、ごめんなさいを繰り返し、がんばっていけたらと思っていまーす。一緒にがんばりましょーね。

| 愛 | 2009/09/07 12:26 PM |
ステキなお言葉と、すばらしい写真をありがとうございます!

I Love Youのサイン♪  昔、大好きだった人に教えてもらいました!とっても恥ずかしがりやで、優しい言葉もあまり言ってくれませんでしたが・・・
今思うと、このサインがそうだったのかもしれません^^

やっぱり、大好きな人たちには伝えたいと思います!
「愛してる」「ありがとう」「ごめんなさい」をネ。
| mamj | 2009/09/16 8:26 PM |
mamiさん、こんにちは!
私。昔、大好きだった人に「愛してる」と伝えられなかったために、日本とエジプトなんていう離れ離れになり、そのまま十数年もたったんです。数年前にそのときのことを話して、ちゃんと伝え合っていたら、また違う人生だったよね、と笑いました。愛する人たちに伝える三つの言葉、mamiさんも私もいつも持っていましょーね! 恋愛の過程として、「愛してる」が別れの言葉になろうとも!
| 愛 | 2009/09/17 5:38 AM |
自分を抱きしめて、Kissしてみた。
| miki | 2010/09/30 8:28 PM |
読み返してくれるなんて、うれしいよ。
私もしなくちゃね、たまには。

何でもバランスなんだと思うけど、
私はアンバランスもバランスだと思っていてさ、
その、なんというか、体って、大事なんだよね。
もちろん心も、魂も大事だけど、
心とか、魂とか、精神とかが今入っている、
今のこの体、私は大事にしたいんだよね。
自分の体にたくさんさわること、
自分の体を使って、相手の体にふれること、
体を使って感情を伝えること、大事なんだよね。
子どもへのキスから、
パートナーとのセックスまで、広い意味でね。

mikiっちの体、大事だよ。
体、がんばれって、思ってる。
| 愛→miki | 2010/10/08 5:36 AM |
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神宮寺 愛
writer & coordinator
(J.U.One Corporation)
'ōlapa(Pā'ū O Hi'iaka)
@ Maui, Hawaii